ひらひら キラキラ わくわく
紙吹雪
紙を型抜きした、小さな花と、照り葉と、青葉と、星と…。さて、どんな使い方をしてみようか。
そうだ!まず、たまにはメール本来のメール、手紙を書いてみよう。春のご挨拶なら花を数輪、秋の近況報告なら照り葉を数葉、便せんに散らせて封入すれば、受けとった人が折り目をひらいたときの、「まあ!」というおどろきが目にみえるよう。読んだとき、行間を埋めておつりがくるほど、こちらの気持ちや季節感を増幅して伝えてくれることだろう。
あの紫式部や清少納言にも、きぬぎぬの別れの文や、恋しい出会いの歌にそえ、情緒たっぷりに使ってもらいたいものだ。
お誕生日のギフトや、クリスマスプレゼントをこれで飾るのもいい。贈り贈られるコミュニケーションを浮き立たせてくれる。
季節にあわせてモチーフを替え、パーティーのテーブルに散らすのもおしゃれ。お客はもちろん、招くほうまでワクワクたのしむことができる。
あるデザイナーが、勇気を出して請求書にピンクの花を散らせて郵送した。数日後、クライアントの責任者から電話があり、一瞬ハラハラしたが、数字ばかりの紙面に花のゆとりでホッとしたと、あとはくだけた会話で終始。支払いは決して早くはならなかったようだが、これが、花も実もあるオチかな。
文:蟻田善造
蟻田善造[コピーライター]
1929年~2016年
高島屋宣伝部を経て、日本デザインセンター設立に参加。トヨタ自動車、伊勢丹、東芝などのクリエイティブ・ディレクションとコピーライティングを担当。日本の広告界の草創期をつくる。
1977年、株式会社二人のデスク設立。主なクライアントに宅配便のフットワーク社、フランス菓子店のアンリシャルパンティエ、デリカテッセンのロックフィールド社など。
いずれも、商品開発からプロモーション、店頭ディスプレイまで。コピーライティングだけでなく、ジャンルを越えたトータルデザインのディレクターでもある。
紙吹雪
パーティーテーブルにさりげなく散らしたり、手紙やギフトに入れたり、結婚式のライスシャワーがわりにしたり…季節を届ける小道具として使ってください。
桜、青葉、照葉、星くずの4種類からお選びいただけます。