今日もどこかで「ようこそヨコハマへ!」
ブルーダルシリーズ
青い斑点模様の「ブルーダル」のものがたりは、2004年2月1日発行の絵本から始まった。
横浜の中心市街地を貫くみなとみらい線開通を祝う地元商店街やデパートなど、「街の人」の中からわき上がったプロジェクトで誕生した、二足歩行のダルメシアン犬だ。彼は、ペンキ缶につまづき、カクテル「ブルーライト・ヨコハマ」を楽しみ、
日焼けサロンにも出かけたりする。横浜にアーティストが来たときは
一緒に舞台で唄い、毎年の横浜マラソンにはかかさず参加する。2008年からは、地元神奈川フィルハーモニー管弦楽団の応援マスコットとしても活躍している。
ブルーダルは、今の横浜を一緒に生きているのだ。
セリフのない「4コマ漫画」の形で表現されたブルーダルの世界は、小さな子供からお年寄りまで幅広い年齢層に親しまれている。「セリフがないから、想像力で会話をすることができていい」と介護施設で働く方が絵本を購入されたこともあった。
2004年店頭に並んだばかりの絵本をはじめて購入された方は、 お腹の大きな妊婦さんだった。ブルーダルと一緒に育った赤ちゃんは、
今や立派な大人になっているだろう。
ブルーダルは今日も横浜のどこかで、楽しいハプニングを起こしているに違いない。
文:田中あづさ
ブルーダルシリーズ
「BlueDal」は横浜生まれのダルメシアン犬。
おじいさんのおじいさんの、そのまたおじいさんは、約170年前の横浜に、蒸気船で日本にやってきました。
その目立つ風貌を活かし、馬車の先導犬として活躍。斑点模様の美しい姿は、開港横浜の新しい気分を象徴して、横浜絵とよばれる瓦版にも登場する人気者でした。
その子孫・ブルーダルは、ヨコハマ・カラーの青い色が大好きで、横浜の街で楽しく暮らしています。
横浜へ来たら、きっと街のどこかで出会うでしょう。
デザイン:Kenzo, Hiro & Satch/NDCグラフィックス
公式サイト:bluedal.jp(別のサイトにジャンプします)