横浜グッズ物語  永井一正の「横浜の顔」アイテムシリーズのTシャツ、ポスター、ポストカードの写真

横浜グッズものがたり ロゴ画像

国境も時代も超えて生き続けるアート

永井一正「横浜の顔」

1993年、横浜ランドマークタワーオープン記念に、 タワーと横浜をモチーフに制作された。

永井一正氏は、札幌冬季オリンピックのシンボルマークをはじめ、 国内外の企業や団体のシンボルマークを数多く制作し、90を過ぎた今も第一線を走り続けるグラフィックアーティスト。海外の人たちにも幅広く人気があり、こんな楽しいエピソードがある。

2002年のある日、ランドマークタワーの展望フロア「タワーショップ」に帰国前に立ち寄ったドイツ人の建築家夫婦がこのポスターをとても気に入り、 買って帰りたい、けれど少し高いし…と迷っていた。そのときたまたま居合わせた、ポスターの生みの親でディレクターの故 中川憲造氏のはからいで、永井氏のサインを入れてもらえることになり大喜び。後日、ドイツの事務所に飾られたポスターの写真を、わざわざ送ってくれたのだった。素晴らしいアートを通して行われた、ささやかな民間外交。

美しいものは、言葉を超えて人々の気持ちを結びつける。そんなチカラを、このポスターは永遠に持ち続けていくことだろう。

文:田中あづさ

永井一正 [グラフィックアーティスト]

1929年大阪生まれ。60年日本デザインセンター創立と共に参加。
ブルノ国際グラフィックビエンナーレグランプリ、
ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞、 芸術選奨文部大臣賞、毎日デザイン賞、東京ADC会員 第一回日本宣伝賞・山名賞、'89年紫綬褒章等、受賞多数。
現在、日本デザインセンター最高顧問。

永井一正氏が写るモノクロ写真

ポスター 永井一正「横浜の顔」

1993年、横浜ランドマークタワーオープン記念に、タワーと横浜をモチーフに制作されました。 横浜をイメージする色として約8割の市民があげる「ブルー」をメインカラーに、カモメとランドマークタワーで構成された斬新なデザイン。
版画風に美しい色を表現したシルクスクリーン印刷です。同デザインは、ポストカード、Tシャツなどにも展開されています。
価格:6,600円(税込)

1993年
B1[1030×728mm]
シルクスクリーン印刷

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